IPF患者の1年死亡を予測する1日歩数カットオフ値

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シンプルですが、着眼点が素晴らしいですね。ちなみにコロナ禍では、WHOがパンデミック宣言を発出した3月11日から10日以内に世界の平均歩数は5.5%減少し、30日以内では27.3%減少したと報告されています(Ann Intern Med. 2020;M20-2665.)。基礎疾患がある人ではなおさらかもしれませんね。



  • 概要
■身体活動はIPF患者の死亡率と関連しているが、身体活動レベルを解釈するための基準値が不足している。本研究では、歩数で評価した身体活動の予後的意義とそのカットオフ値を全死亡率について検討した。

■IPF患者を対象に、診断時に加速度計を用いて身体活動量(1日あたりの歩数)を測定した。身体活動量と死亡率との関係、および全死亡率を予測するための1日歩数のカットオフ値を検討した。

■87人のIPF患者(男性73名)が登録された。44人の患者(50.1%)が追跡期間(中央値54ヶ月)中に死亡した。GAPステージと6分間歩行距離を補正した解析では、1日歩数は全死亡の独立予測因子だった(ハザード比0.820、95%信頼区間0.694-0.968、p=0.019)。1年死亡を予測する最適カットオフ値は、1日あたり3,473歩という結果だった(感度81.8%, 特異度72.4%)。1日の歩数が3,473歩を超える患者は、3,473歩以下の患者に比べて死亡率が有意に低かった(ハザード比0.395、95%信頼区間0.218-0.715、p = 0.002)。




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by otowelt | 2021-07-15 00:58 | びまん性肺疾患

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


by 倉原優
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