COVID-19:大阪府の現状(7月24日)

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全国的に新規感染者数が増えていますが、大阪府では宿泊施設療養者数がふたたび1000人を超え、軽症中等症病床への「入院予備軍」が第4波の立ち上がりを思い起こさせるほど急峻になっています。

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東京都ではどうかというと、第3波のスピードに匹敵するほど療養者が増えています。大阪よりもかなりスピーディな印象です。

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大阪府の軽症中等症患者数は670人と徐々に増えてきていますが、第4波のときのように大半が中等症IIという感じではなく、ハイリスク因子のある軽症~中等症Iがメインかなという印象です。ただ、全体の患者数が増えてくると中等症IIも比例して増えることが必然であるため、ワクチン効果で高齢者数がカットされたとはいえ、どの程度まで逼迫するのか予想は難しいです。

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重症者数は49人です。ここから増えてくる可能性が高いですが、第4波の患者数の増え方とはどうも異なる印象であり、重症病床が逼迫する前に軽症中等症がある程度飽和してくる第3波のパターンを想定しています。重症病床をかなり事前に確保しているため、第4波の水準に到達してもどうにか乗り切れる公算が高いです。


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2021年7月21日 厚労省ADB会議提供資料によると、緊急事態宣言下の都市ではそれなりに効果はあるものの、大阪についてはまったく人出が減っていない状況です。それどころかむしろ夏休みを目指して増えている印象すらあります。

複数の因子がからみあう第5波は、地域によってかなり差が出そうです。まず厳しい局面が到来するのは関東と思われます。




by otowelt | 2021-07-24 14:47 | 感染症全般

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


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