COVID-19:気胸・縦隔気腫の合併頻度


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過去の報告の中ではかなり症例数が多いと思います。自然気胸と書いているのですが、自然ではない気もします。まぁ深くは問うまい。

ARDSの場合気胸合併率は高くなります(Heart Lung . 2020 Oct 14;S0147-9563(20)30397-6.)。

■参考記事:COVID-19関連気胸



Shaikh N, et al. Spontaneous pneumomediastinum and pneumothorax in COVID-19 patients: A tertiary care experience. Health Sci Rep . 2021 Jul 30;4(3):e339.

  • 概要
■COVID-19は時に気胸(SP)や縦隔気腫(SM)を合併することがある。本研究では、COVID-19患者におけるSPおよびSPの発生状況、リスク因子、アウトカムを検討する。

■2020年3月~9月までにカタールのHamad Medical CorporationでSPやSMを合併したCOVID-19患者全例を後ろ向きに登録した。臨床診断は胸部レントゲン写真と胸部CT写真で確認した。

■1100人のCOVID-19患者が入院し、43人の患者がSP,SP+SM,SMを発症した。患者の多くは男性で、(42人、97.9%)m最も多かった併存疾患は糖尿病だった(13人、30.2%)。全患者がARDSを併発しており、SPまたはSMを発症した時点で、ほとんどの患者は肺のコンプライアンスが低かった。

■22人がSPのみを発症し(51.2%)、11人がSPとSMの両方を発症し(25.6%)、10人がSMのみを発症した(23.3%)。

■SPまたはSMの発症において、患者の性別、血液検査、侵襲的換気or非侵襲的換気、死亡率にも有意な差は観察されなかった(P>0.05)。SPおよびSMを合併した患者では、肺のコンプライアンスが有意に低かった(P < 0.05)。SP患者では、胸腔ドレーンの挿入回数が有意に多かった(P < 0.001)。




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by otowelt | 2021-09-03 00:44 | 感染症全般

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


by 倉原優