COPDにおける血中好酸球数高値を予測する因子


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好酸球性フェノタイプのCOPDを予測する背景因子の話題です。この2-3年間、アツイトピックだと思います。上気道に症状が偏ったCOPDは検査前確率が高そうだという話は以前ブログで紹介しました。


また好酸球性フェノタイプのCOPDは、肺高血圧症がシビアになるという報告もあります。



Yang M, et al. Clinical Predictors of High Blood Eosinophils in Chronic Obstructive Pulmonary Disease. Int J Chron Obstruct Pulmon Dis. 2021 Aug 28;16:2467-2474.

  • 概要
■血中好酸球数の上昇は、COPDの進行や増悪に関連していると考えられている。この研究では、中国人のCOPDコホートにおいて、血中好酸球数高値の臨床的予測因子を調査した。

■中国でCOPDの有病率が高い四川省において、後ろ向きコホート研究を行った。このコホートの全患者は、中国におけるCOPDの疫学に関する大規模横断研究であるChinese Pulmonary Health studyから抽出された。背景、病歴、家族歴、生活環境、スパイロメトリー、血中好酸球数のデータを取得した。単変量および重回帰分析を行い、血中好酸球数高値を予測する因子を明らかにした。

■計375人のCOPD患者がこのコホートに含まれた。血中好酸球数の中央値は138.8/μLで、血中好酸球数上昇を伴うCOPD有病率は、カットオフ値を100/μLと300/μLとした場合、それぞれ66.7%と14.7%だった。単変量解析では、男性、低BMI、高HDL、低世帯収入、ペット飼育、バイオマス利用が血中好酸球数高値と有意に関連していた(p<0.05)。重回帰分析では、男性(B=66.125、95%信頼区間16.350~115.900、p=0.009)、年齢(B=2.819、95%信頼区間0.639~5.000、p=0.012)が血中好酸球高値を予測する一方、HDL(B=-64.682、95%信頼区間-123.451~-5.914、p=0.031)は負の予測因子であることが明らかになった。





by otowelt | 2021-09-24 00:18 | 気管支喘息・COPD

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


by 倉原優