喘息に対する気管支鏡TLDの報告
2021年 10月 29日
2名のfirst in humanの報告とはいえ、1年待ってから報告した点は評価されますね。
- 概要
■重度の喘息に対する治療の選択肢は限られており、特に生物学的製剤の投与基準を満たさない患者においては、その選択肢は限られている。
■Targeted lung denervation(TLD)は、気管支鏡を用いて気管支周囲の迷走神経幹を切除し、気道平滑筋や粘膜下腺へのコリン作動性刺激を減少させる治療法である。
■世界で初めてTLDによる治療を受けた2人の喘息患者を報告する。参加者は54歳と51歳で、ともにGINA5の重症喘息だった(%1秒量:53%、113%、AQLQスコア:5.3、4.4)。両者とも、全身麻酔のもと、日帰りでTLDを行いました。肺機能、QOL、有害事象データは、ベースライン時とTLD12ヶ月後に収集された。12ヶ月後までに、治療に関連する重篤な有害事象は報告されなかった。
■咳嗽症状が両名とも軽減され、1人の被験者では6ヶ月後にレスキュー薬の使用が著しく減少した。スパイロメトリーやQOLに大きな変化はなかった。
by otowelt
| 2021-10-29 00:27
| 気管支喘息・COPD