本の紹介:神戸市立医療センター中央市民病院 新型コロナウイルス感染症対策マニュアル


神戸市立医療センター中央市民病院のCOVID-19マニュアル書籍化、キター!
本の紹介:神戸市立医療センター中央市民病院 新型コロナウイルス感染症対策マニュアル_e0156318_23565470.png
発売日:2021年10月11日
単行本 : 264ページ
価格 : 3,600円 (税別)
出版社 :メディカ出版
監修:木原 康樹 先生, 編集:黒田 浩一 先生


序文にある木原院長のことば、2020年4月の院内クラスターを受けて「第1種・2種感染症指定病院として自信満々であった自分たちの感染症対策が今回の新型コロナウイルス感染症には役に立たなかったことを潔く認める」。医療現場、特に感染管理の職員のみなさんにとっては、精神的にこたえただろうと思います。

同病院でクラスターが出たと聞いたときは驚きました。「まさか、あの神戸中央市民が・・・」と思いました。反面、あの病院ですらクラスターが出たのだから、「ウチは安心」と決してあぐらをかくまいと心に誓いました。現在も、「明日は我が身」と思って日々の業務にあたっています。
本の紹介:神戸市立医療センター中央市民病院 新型コロナウイルス感染症対策マニュアル_e0156318_00085513.jpg
編集の黒田先生は神戸市立医療センター中央市民病院の感染症科の先生で、市中肺炎の本(「亀田流 市中肺炎診療レクチャー」)は私も広くすすめています。文献に裏打ちされたことを短文で書き上げていくスタイルですが、そのぶん一文一文が100%濃縮還元級のレベルで、書籍の大半は黒田劇場と化しています(笑)。入院時スクリーニングは議論の余地があると思いますが、ここにもしっかりと踏み込んでいました。

本の紹介:神戸市立医療センター中央市民病院 新型コロナウイルス感染症対策マニュアル_e0156318_00081680.jpg
職員に啓発するための、院内掲示ポスター。感染管理室のイラスト力がハンパないんですが、自作ですか!当院は、完全に「いらすとや」におんぶだっこされています(汗)。

この本の素晴らしいところは、各マニュアルがダウンロードできる仕様になっている点です。気管挿管手技時の「指示は大きな声で明確に(怒鳴らない)」に少し笑ってしまいました。ただでさえ声がこもるレッドゾーンですが、雰囲気を悪くしないのは大事ですよね。
本の紹介:神戸市立医療センター中央市民病院 新型コロナウイルス感染症対策マニュアル_e0156318_00065986.jpg
多職種がこの本の原稿に携わっており、リハビリ・家族面会・精神科リエゾンまで、ありとあらゆる切り口でCOVID-19の実務のすべてが書かれています。いいですか、すべてです。

神戸市立医療センター中央市民病院らしい、熱い思いが伝わります。

フルカラー260ページで3,600円。メディカ出版さん、安すぎでしょう。



by otowelt | 2021-10-02 00:46 | その他

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


by 倉原優