喫煙量が増えるほどIPFリスクは上昇

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一般的に喫煙者がIPFを発症するリスクは1.6~2.9倍と報告されています(Am J Respir Crit Care Med 1997; 155: 242-248. 、Lancet 1996; 347: 284-289.、Am J Respir Crit Care Med 1994; 150: 670-675.)。

fibrotic HPとIPFの鑑別はおそらく難しく、広い目でみたときにUIPが人生で吸ったであろう雑多な炎症に対する修復をみているという説もあります。PF-ILDで集約されるのであれば管理にそう差はないかもしれませんが、抗炎症治療主体で考えるか抗線維治療主体で考えるかというロジックはあるかもしれません。


Bae W, et al. Impact of smoking on the development of idiopathic pulmonary fibrosis: results from a nationwide population-based cohort study. Thorax. 2021 Sep 30;thoraxjnl-2020-215386.

  • 概要
■喫煙はIPF発症の重要なリスク因子と考えられている。しかし、喫煙がIPFの発症に及ぼす影響を調べた集団ベースの大規模研究はない。われわれは、全国規模の集団ベースのコホートを用いて、IPF発症に対する喫煙の影響を評価した。

■韓国の国民健康情報データベースを用いて、2009年から2012年の間に健康診断サービスに参加した人を登録。IPFの診断を受けたことがある参加者は除外された。喫煙状況・喫煙量の履歴を質問票で収集した。IPFのICD-10コードと医療費請求に基づいて、2016年までにIPFを発症した全症例を特定した。Cox比例ハザードモデルを用いて、IPF発症の補正ハザード比を算出した。

■データベースに登録された2324万2836人のうち、合計2万5113人(0.11%)がIPFを発症していることが確認された。IPFのリスクは、現喫煙者・既喫煙者において、非喫煙者よりも有意に高いことが分かった(補正ハザード比はそれぞれ1.66[95%信頼区間1.61~1.72]および1.42[95%信頼区間1.37~1.48]だった。現喫煙者は、既喫煙者よりもIPFリスクが高かった(補正ハザード比1.17、95%信頼区間1.13~1.21)。IPFの発症リスクは、喫煙強度や喫煙期間が長くなるにつれて曝露量依存性に上昇した。





by otowelt | 2021-11-04 00:46 | びまん性肺疾患

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


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