CHILL研究:ILD診断におけるTBLB、クライオバイオプシー、外科的肺生検の比較


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クライオバイオプシーが外科的肺生検と一致率があり、TBLBのような極小検体ではやはり診断は難しいよね、という結論です。ただし、16人と非常に小規模な検討である点がlimitationです。COLDICE研究では65人を検討しており、病理組織の一致70.8%、MDDによる一致は76.9%と報告されています(Lancet Respir Med. 2020 Feb;8(2):171-181.)。

システマティックレビューでは、クライオバイオプシー診断率82.8%、外科的肺生検診断率98.7%と外科的肺生検のほうが高い結果ですが(p=0.013)、合併症としての死亡率はクライオバイオプシーのほうが低いです(Respiration. 2016; 91:215-227.)。




  • 概要
■経気管支肺クライオバイプシー(TBLC)は、間質性肺疾患(ILD)患者の組織診断を得るための低侵襲な方法として登場した。しかし、外科的肺生検(SLB)と比較したTBLCの診断率はまだ不明である。

■本研究の目的は、MDDに基づいた最終診断を下すにあたり、SLBと比較して鉗子による経気管支肺生検(TBLB)およびTBLCの診断精度を明らかにすることである。

■本研究に登録された患者は、TBLBとTBLCの後、直ちにSLBをおこなわれた。生検方法を盲検化した上で、病理医が検討し、その後カンファレンスで議論した。

■2013年8月から2017年10月の間に、16人の患者を登録した。MDDの最終診断におけるTBLCとSLBの生の一致率は68.75%、Cohenのκは0.6(95%信頼区間0.39-0.81)だった。TBLB vs TBLC、TBLB vs SLBの一致率とκは低かった(それぞれ50%、0.21[95%信頼区間0-0.42]、18.75%、0.08[95%C信頼区間-0.03-0.19])。TBLCの際、56.2%の患者で軽度の出血を伴っていた。

by otowelt | 2021-12-16 00:52 | びまん性肺疾患