
国外のデータがそろってきましたが、オミクロン株に関しては、ワクチン接種の恩恵を差し引いても重症度が低いと考えられます。ただ、実効再生産数が高いため、この掛け算の積がこれまでの変異ウイルスと比べてどうなのか、というところが論点になります。
いずれにしても、軽症であれば、自宅あるいは宿泊療養で観察することが妥当でしょう。アドバイザリーボードでもすでにこの点は指摘されており、オミクロン株が原則入院という規定も今後緩和されると予想されます。軽症者がたくさんコロナ病棟にいることで、裾野から医療逼迫がすすんでいくので、自治体ごとに柔軟に緩和に踏み切ってもらいたいと考えています。
そういえば、CDCでは新型コロナ陽性者や濃厚接触者の自宅待機期間が5日間へ緩和されています。確かに感染後5日くらいでは周囲に感染を広げにくいとは思いますが、なかなか思い切った決断でしたね。
■参考:新型コロナ陽性者・濃厚接触者の隔離期間の現状まとめ 諸外国は短縮方向へ(URL:https://news.yahoo.co.jp/byline/kuraharayu/20211229-00274875)