シリカの曝露とUIPの関連

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じん肺を診療している呼吸器内科医にとって有名な知見として、「シリカは高度の線維化を引き起こし、炭素や酸化鉄などは線維化をおこさない」というものがあります。じん肺はもう過去の病気と思っている人も多いですが、一時2000年に約35万人まで減少していた粉じん作業労働者の数は、製造業、鉱業、建設業などを中心に2021年現在60万人以上に増加しているのが現状です(労働衛生のしおり 令和3年度.中央労働災害防止協会,2021.)。

そういえば、じん肺もPF-ILDに入れてしまってよいんですかね。抗線維化薬の処方までは考えていませんが・・・。



  • 概要
■シリカの暴露のレベルと、それに伴う放射線学的UIPパターンのリスク増加との関係を明らかにすることを目的とした。

■胸部CTを受けたじん肺患者796人のデータを抽出した。彼らの職業歴とシリカ粉塵曝露量を比較することで、シリカ曝露量を推定した。

■石工として働いていた人は、炭鉱労働者に比べてUIPの発症リスクが2.30倍高かった(オッズ比2.30;95%信頼区間1.04~5.07)。高シリカ暴露群は、低シリカ暴露群に比べ、UIP発症リスクが2.23倍増加した(オッズ比2.23; 95% CI, 1.07 to 4.69)。





by otowelt | 2022-01-11 00:26 | びまん性肺疾患

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


by 倉原優
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