COVID-19:大阪府の現状(2月3日)

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ほどなく重症病床にも逼迫が訪れる可能性があるので、情報共有も兼ねての記事です。当然、施設バイアスが入っています。当院は軽症中等症病床で中等症寄りのCOVID-19を診療していることが多いです。

オミクロン株が主体となっている第6波の感染者数が過去最高を記録しており、入院患者数も過去最高になっています。当初は若年層が多かったのですが、高齢者クラスターに移ってきて、現在そこからまた少し若年層(60~70代)に移ってきた感じです。

第6波が始まった初期と比べると中等症IIが多いです(恣意的ですが前後に分けてみました)。もともと予備能が低い高齢者に軽度の肺炎を発症し、酸素を適用する場合も中等症IIに区分していますので、実態をどこまで反映しているかは何とも言えないところです。とはいえ、行政も「基礎疾患のある高齢者だから」という理由ではなく、酸素飽和度が低いなど、しぼった症例にしている印象です。
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胸部CTではアルファ株やデルタ株と同様の両肺すりガラス陰影がよく観察されており、これが本当にあのオミクロン株なのかどうかちょっとわかりません。全体の数が多いので、中等症I以上の患者数も引っ張られて増えている印象ですが、デルタ株が混ざっているのかな・・・?

最近は3人に1人以上が中等症IIになっており、あまり最近使うことがなかったベクルリーや全身性ステロイドがよく処方されています。




by otowelt | 2022-02-03 20:13 | 感染症全般

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


by 倉原優