
大阪府の軽症中等症病床使用数は約3000床に水準を切り上げています。医療逼迫に陥った第4波・第5波を大きく超える数です。確保しているコロナ病床数はドーピングしている状態なので、各病院は通常診療を制限せざるを得ない状況に追いやられていることを意味しています。府からは医療非常事態宣言が発出されました。

大阪の重症病床は第4波がもっとも逼迫しましたが、当時の重症病床数よりはるかに多い612床を現在確保しています。とはいえ、現在入院している患者数は第3波を超えてきました。グラフの立ち上がりが急峻であり、すぐに転院できない事例が当院でも発生しています。新規感染者数はまだ1万人を超えるペースであり、重症病床の転院予備軍である中等症IIの患者さんがまだ軽症中等症病床にたくさんおられることから、重症病床のピークはまだ先にあるかもしれません。

オミクロン株が主体の第6波は、当院(軽症中等症病床)において軽症:中等症I:中等症II=1:1:1になっております。

第6波の前後を恣意的に分けたものでは、入院例をしぼっている後半戦の酸素化のほうがキツイです。もちろん、現在が第6波の後半なのか、まだ前半なのかは私にはわかりませんが・・・。いわゆる「ピークアウト」がやってきたとしても、尾身先生のおっしゃるようにBA.2によって高止まりするのであれば、医療逼迫の報道がこれから増えてくるでしょう。
このまま、ある程度医療機関の機能障害を容認するのか、感染症法の位置づけを変えてそのデメリットを容認するのか、不幸になる人を最少化する可能性が高い道を選んでいく必要があるのでしょう。