COPDにおける肺機能の喫煙歴層別化解析
2022年 04月 19日
喫煙の死亡には基本的に量反応関係がみられることがわかっています。Brinkman Index 400あたりがよく呼吸器疾患のカットオフ値として挙げられています(ただKaplan-Meier曲線を見ても、意外と生存率に大きな差はない)。
受動喫煙についても、曝露量が多いほど呼吸器系への影響が大きいことが明らかとなっています。女性の受動喫煙については、COPD発症の最良カットオフ値は735とされています(日本禁煙学会雑誌. 2019;13(3): 55-62)。
当院にも夫婦そろってCOPDで通院している患者さんがいます。
Ding Q, et al. Different Smoking Statuses on Survival and Emphysema in Patients with Acute Exacerbation of Chronic Obstructive Pulmonary Disease. Int J Chron Obstruct Pulmon Dis . 2022 Mar 5;17:505-515.
- 概要
■COPD増悪(AECOPD)患者における喫煙状況の違いと生存率および肺気腫との関連性を検討することが目的である。
■本後ろ向き研究は、2014年10月から2017年9月に入院した患者を対象とした。人口統計学、臨床、検査、画像、インパルスオシロメトリー、肺機能データを収集した。喫煙と気腫インデックスとの関係は、他因子を調整した後、二項ロジスティック回帰により解析した。生存率はKaplan-Meier法および対数順位検定を用いて分析した。
■357人のAECOPD患者が同定され、83人が非喫煙者(NS)、118人が既喫煙者(FS)、156人が現喫煙者(CS)だった。NSはCSと比較して、高齢で女性が多かった。呼吸器症状や急性増悪はCSとNSの間に差はなかった。NSは中枢および末梢気道の抵抗と反応が高く、CSはより重度の広範な機能不全を示した。
■CSはより重症で広範な肺気腫を示した。年齢、%1秒量、BMI、白血球数、DLCOを調整した後、喫煙は肺気腫の独立リスク因子だった。NSとCSの間の5年生存率に差はなかった。
■CSは肺機能が最も悪く、肺実質の破壊がより重要であることを示唆していた。NSとCSの5年生存率に差はなかった。
by otowelt
| 2022-04-19 00:03
| 気管支喘息・COPD










