誤嚥の世界ではもう知らぬ人がいないであろう吉松由貴先生の著書。1年前にとんでもねえ著書を出して、わずか1年ではんぱねえ著書を出してきました。
今回著書を献本いただいたのですが、だいたいこういうパターンって、出版社から「著者より先生への献本希望がありました」みたいなメッセージのことが多いんです。でも彼女は、ものすごく丁寧で、ちゃんと個人あてのメッセージを入れてくれたんですよね。「意義ある発信を続けられるご様子、尊敬しております」と書いてあって、オジサン涙が出てきちゃう。
昔は誤嚥性肺炎の本などなくて、個々にがむしゃらに向き合うしかなかったですし、ずっとそう接してきたつもりですが、エビデンス・ベースドな疾患のほうに興味がそそられ、医学論文を読んで難しい疾患や感度・特異度なんかにとらわれてしまった。転院を予定していた療養型病院の医師から「今どういう食事をとっておられますか?」と聞かれてとっさに答えられなかったとき、「あ、これはダメだな、初心にかえらないと」と思いました。
この太さの誤嚥性肺炎の医学書が単著で2冊も書ける彼女のバイタリティも凄いと思いますが、熱が冷めることなく走り続けている姿勢に感銘を受けます。自分を振り返る機会をいつももらっている気がします。ありがとうございます。