病院職員における呼吸器症状・肺機能検査の悪化リスク
2022年 09月 12日
ユニバーサルマスキングが当たり前となり、あまり病院内で雑多なものを吸わなくなっています。反面、消毒剤の使用が増えて、経気道的に消毒剤を吸入する頻度が増えているかもしれません。お国柄によって違う部分もあるだろうなとは感じました。
※本研究のDiscussionでは、消毒剤や薬剤の吸入が影響しているかもしれないと記載されていました。
Heibati B, et al. Do hospital workers experience a higher risk of respiratory symptoms and loss of lung function? BMC Pulm Med. 2022 Aug 8;22(1):303. doi: 10.1186/s12890-022-02098-5.
■病院の作業環境には、室内の空気の質に影響を与え、職員の呼吸器系の健康に影響を与える可能性のある様々な有機・化学曝露が含まれている。本研究では、病院勤務者における呼吸器症状および肺機能のリスクに対する職業性曝露の潜在的影響を調査し、喫煙と職業性曝露の交互作用を評価した。
■イランにおける病院職員228名とオフィスビル従業員228名を対象に横断研究を行った。すべての対象者は、標準化されたATS呼吸器系質問票に記入し、スパイロメトリー検査を行った。
■ポアソン回帰では、病院職員の調整有病率比は、咳嗽(1.90, 95%信頼区間1.15-3.16), 喀痰(3.21, 95%信頼区間1.63- 6.32)、湿性咳嗽(3.21, 95%信頼区間1.63-6.32)、喘鳴 (3.18, 95%信頼区間1.04-9.66), 息切れ(1.40, 95%信頼区間0.93-2.12), 胸部不快感(1.73, 95%信頼区間0.73-4.12)で高かった。特に検査科の職員はほとんどの症状のリスクが上昇した。
■交絡因子を調整した線形回帰分析では、病院勤務者とオフィスビル勤務者の間に肺機能の有意差はなかった。病院での曝露と現喫煙が1秒率の悪化に相乗効果を示すことが示唆された(β = - 5.37, 95%信頼区間- 10.27~- 0.47)。
by otowelt
| 2022-09-12 00:52
| 呼吸器その他










