ネットワークメタアナリシス:好酸球性喘息に対するメポリズマブ・ベンラリズマブ・デュピルマブの比較



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個人的にはヌーカラ、ファセンラ、デュピクセントのいずれもを処方しています。

テゼスパイアの登場でかなり混沌としてきました。元栓をしめれば事足りるというロジックになりますが、果たして。




Akenroye A, et al. Comparative efficacy of mepolizumab, benralizumab, and dupilumab in eosinophilic asthma: A Bayesian network meta-analysis. J Allergy Clin Immunol. 2022 Nov;150(5):1097-1105.e12.


■喘息に対して用いられている生物学的製剤の安全性および効果の比較データは不透明である。

■われわれは、重症好酸球性喘息に対するメポリズマブ、ベンラリズマブ、デュピルマブの効果を比較した。2000年~2021年までの査読済論文のシステマティックレビューをおこない、ベイジアンネットワークメタアナリシスで増悪率、気管支拡張前1秒量、ACQ、SAEについて比較した。

■8つのランダム化比較試験(6461人)が同定された。好酸球300/µL以上の患者を組み入れたところ、増悪率はデュピルマブ(リスク比0.32; 95%確信区間0.23-0.45), メポリズマブ(リスク比0.37; 95%確信区間0.30-0.45), ベンラリズマブ(リスク比0.49; 95%確信区間0.43-0. 55)で減少した。FEV1の改善についても、デュピルマブ(平均差MD230mL、95%確信区間160~300)、ベンラリズマブ(平均差150mL、95%確信区間100~200)、メポリズマブ(平均差150mL、95%確信区間66~220)と有意に効果がみられた。ACQスコアも、メポリズマブ(平均差-0. 63; 95%確信区間-0.81 to -0.45), デュピルマブ(平均差-0.48; 95%確信区間-0.83 to -0.14), ベンラリズマブ (平均差-0.32; 95%確信区間-0.43 to -0.21)と有意だった。好酸球が 150~299/μL の患者では、増悪率はベンラリズマブ(リスク比0.62;95%確信区間0.52~0.73) 、デュピルマブ(リスク比0.60;95%確信区間0.38~0.95) で有意な効果がみられ、1秒量はベンラリズマブのみ (平均差81mL;95%確信区間8~150)で有意な改善があった。ただ、これらの差は、MCIDでみるとわずかだった。ITTにおけるSAEは,メポリズマブ(オッズ比0.67;95%確信区間0.48~0.92)、ベンラリズマブ(オッズ比0.74;95%確信区間0.59~0.93)が低いオッズ比と関連しており、デュピルマブはプラセボと変わらなかった(オッズ比1.0;95%確信区間0.74~1.4)。






by otowelt | 2022-12-22 00:05 | 気管支喘息・COPD

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


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