慢性好酸球性肺炎の再発を予測する因子
2023年 01月 11日
当院の竹内医師のCEP再発に関する論文です。CEPに小葉中心性陰影を合併する場合、治療期間を延長すべしとまでは言えないものの、再発にはかなり注意が必要です。
Takeuchi N, et al. Predictive factors for relapse in corticosteroid-treated patients with chronic eosinophilic pneumonia. J Thorac Dis. 2022 Nov;14(11):4352-4360.
■1999年から2019年の間に当院のCEPの連続患者を同定した。診断時に気管支肺胞洗浄(BAL)および胸部HRCTを受けた36例を後ろ向きに検討した。CS治療開始後1年以上経過した時点での再発を検討した。
■慢性好酸球性肺炎(CEP)は、肺の間質および肺胞における好酸球の異常かつ顕著な蓄積を特徴とする特発性の疾患である。全身性ステロイド(CS)療法により、顕著な改善がみられる。しかし、臨床経過において再発が多く、CEPの再発の予測因子はあまり知られていない。本研究では、CS療法を受けたCEP症例における再発の予測因子を検討することを目的とした。
■1999年から2019年の間に当院のCEPの連続患者を同定した。診断時に気管支肺胞洗浄(BAL)および胸部HRCTを受けた36例を後ろ向きに検討した。CS治療開始後1年以上経過した時点での再発を検討した。
■診断時年齢の中央値(IQR)は59.5歳(47.8-70.0歳)であった。本研究では、男性13例、女性23例が対象ととなった。25例(69.4%)は喫煙歴がなく,15例(41.7%)は喘息があった。末梢血好酸球率は35.0%(15.6-55.8%),BAL好酸球率は40.8%(10.7-68.5%)だった。血清SP-D値の中央値は135 ng/mL(82.2-176.7 ng/mL)であった。HRCTで23例(63.9%)で小葉中心性の陰影がみられた。CEPの再発は 20例(55.6%)にみられた。
■多変量Cox比例ハザード分析において、血清SP-D高値(>135ng/mL)とHRCTにおける小葉中心性陰影の存在は、CEP再発の有意な予測因子であった(それぞれ P=0.017,P=0.028)。この2因子いずれもを満たす場合、CEP再発ははやかった。
by otowelt
| 2023-01-11 06:45
| びまん性肺疾患










