メタアナリシス:気管支拡張薬併用による心血管疾患リスク

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LAMA/LABAによって心血管疾患のリスクが高くなるのではというメタアナリシスです。

■参考記事:





  • 概要
■RCTによって、LAMA/LABAはCOPDの臨床症状やQOLを改善し増悪リスクを低減することが示されている。しかしながら、LAMA/LABAは心血管疾患リスクを上昇させる可能性が指摘されている。この研究の目的は、LAMA/LABAがCOPD患者における心血管疾患リスクを修飾するかどうかを明らかにすることである。

■2名の査読者が独立してEmbase、PubMed、Cochrane Libraryを検索し、COPD患者の管理におけるLAMA/LABAまたはLABA/LAMA/ICSに関するRCTで心血管エンドポイントについて報告したものを同定した。主要評価項目は、心血管系死亡、心筋梗塞、脳卒中の複合である主要有害心血管イベント(MACE)とした。

■91021人の被験者を登録した51のRCTが分析された。LAMA/LABA併用療法(1.6% vs 1.3%、相対リスク1.42、95%信頼区間1.11-1.81)およびLAMA/LABA/ICS(1.6% vs 1.4%、相対リスク1.29、95%信頼区間1.03-1.61)はともにICS/LABAと比較してMACEリスクを増加させていた。この過剰リスクは、ベースライン平均MACEリスクが年間>1%以上のRCTで顕著だった。LAMAのみ、LABAのみ、プラセボと比較して、LAMA/LABA併用療法はMACEリスクを有意に増加させなかったが、これらの比較は統計的検出力が十分でなかった可能性がある。





by otowelt | 2023-02-18 00:04 | 気管支喘息・COPD

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


by 倉原優
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