LTBIにおける3HP治療の治療中断に影響する因子

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LTBIの治療は世界的にどんどん短縮化の流れになっていますが、もっとも負担が少ないのが週1回のイソニアジド+リファペンチンを12回飲む3HPです。9Hとのランダム化比較試験において、非劣性が証明されています(Sterling TR, et al. N Engl J Med. 2011 Dec;365(23):2155-66.)。

また、重要なポイントとして、治療完遂率の高さが挙げられます(Jaswal M, et al. Int J Tuberc Lung Dis. 2022 Aug 1;26(8):741-746.)。結核対策は、行政による施策が全てですから、簡潔に確実に投与できるレジメンを構築したいわけです。

もちろん、3~4か月レジメンでで一気に駆け抜けるというのも妙案ではあります。


Sadowski C, et al. Symptoms and Systemic Drug Reactions in Persons Receiving Weekly Rifapentine Plus Isoniazid (3HP) Treatment for Latent Tuberculosis Infection. Clin Infect Dis . 2023 Feb 23;ciad083.

  • 概要
■LTBIにおける3HPについて、症状発現や全身性の副作用(SDR)については十分な知見が得られていない。われわれは、症状発現のパターンを明らかにした。

■Tuberculosis Trials Consortium(TBTC)のiAdhere試験(Study 33)で3HPを受けた参加者の症状データを解析した。ベースラインと4か月ごとの訪問で、参加者全体の症状報告のパターンを調べた。二変量解析および多変量回帰モデルを用いて、SDRと関連する因子を同定した。

■3HPを投与された1,002例のうち、768例(77%)が少なくとも1つの症状を報告し、これらの症状の97%はグレード1(79%)またはグレード2(18%)であった。ほとんどの症状は最初の1か月で発症したが、軽快した。111例(11%)の参加者はSDRの基準を満たす症状を有していたが、このうち53例(48%)は治療を完了した。SDRおよび中止と関連する因子として、女性(相対リスク2.05、95%信頼区間1.19-3.54)、45歳以上(相対リスク1.99、95%信頼区間1.19-3.31)、併用薬の使用(相対リスク2.26、95%信頼区間1.15-4.42)などが挙げられた。






by otowelt | 2023-03-12 00:02 | 抗酸菌感染症

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


by 倉原優
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