気管支鏡におけるリドカイン投与方法


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多くの日本の病院では、リドカインネブライザーによる咽頭麻酔+処置中の気管内リドカイン噴射の両方をおこなっているので、特にこれで実臨床プラクティスが変わるわけではなさそうですね。

処置前のネブライザーのほうがウェイトとしては重要なのかもしれません。たしかに、気管内に噴射しても、その後ズズズっと吸っちゃうケースが多いですよね。気を付けてはいますが・・・。




Islamitabar S, et al. Comparison of Nebulized Lidocaine and Intratracheally Injected (Spray-as-you-go) Lidocaine in Pain and Cough Reduction during Bronchoscopy. Tanaffos. 2022 Mar;21(3):348-353.


  • 概要
■気管支鏡検査を受ける患者は、しばしば疼痛、咳嗽、呼吸困難に悩まされる。そのため、局所麻酔のためにリドカインが処方されている。この研究では、気管支鏡検査時の疼痛・咳嗽の軽減について、ネブライザーによるリドカイン投与と気管内噴射によるリドカイン投与を比較した。

■96例の患者を対象に行われ、介入群(気管支鏡検査前にネブライザーでリドカインを吸入投与)と対照群(気管支鏡のチャネルからリドカインを噴射)の2群に分けられた。そして、患者の咳嗽頻度を処置中に記録し、処置の終了時に疼痛のレベルをVASで評価した。

■背景に両群間の差はなかった(P>0.05)。さらに、線形回帰検定では、介入群は対照群よりも有意に疼痛スコアが低いことがわかった(2.5±0.26 vs 1.54±0.08、P=0.013)。ポアソン回帰検定では、咳嗽頻度についても介入群と対照群で有意差がみられた(35.22±2.93 vs 48.85±5.96, P<0.0001)。





by otowelt | 2023-04-24 00:19 | 気管支鏡

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


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