COPD GOLD A・Bにおける増悪歴の影響


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過去に増悪歴があるCOPDのGOLD A、Bはそれなりのリスクがあるという話です。なんかこのA0-A1-B0-B1-E分類がガイドラインに反映されそうな気配がしてきましたね。





  • 概要
■COPDの重症度に応じた患者リスク層別化は臨床的に重要であり、治療推奨のかなめである。GOLD ABE分類の観点から、直近1年間に増悪があった(A1、B1)、なかった(A0、B0)GOLDグループA・B患者について、将来の増悪、入院、死亡との関連性を検討した研究はない。

■2017年1月から2020年8月の間にSwedish National Airway Registerに登録された、30歳以上のCOPD患者を登録した。患者をGOLDグループA0、A1、B0、B1、Eで層別化し、増悪、入院、死亡について2021年1月まで追跡した。

■対象患者4万5350人の内訳は、A0 25%、A1 4%、B0 44%、B1 10%、E 17%で、中等度増悪、全原因・呼吸器関連入院、全原因・呼吸器関連死亡はGOLD群A0-A1-B0-B1-Eになるにつれ増加したが、中等度増悪はA1のほうがB0より高かった。B1群はB0群に比べ、将来の増悪(2.56、95%信頼区間2.40-2.74)、全原因入院(1.28、1.21-1.35)、呼吸器関連入院(1.44、1.27-1.62)のリスク増加と有意に関連していた。全原因死亡(1.03、0.91-1.18)、呼吸器関連死亡(0.79-1.64)のリスク増加とは関連がみられなかった。B1群の増悪率は0.6イベント/患者年に対し、B0群は0.2イベント/患者年だった(率比2.73、95%信頼区間2.57-2.79)。この結果は、A1群 vs A0群でも同様であった。





by otowelt | 2023-05-13 00:49 | 気管支喘息・COPD

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


by 倉原優
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