本の紹介:家で診ていく誤嚥性肺炎
2023年 04月 26日
発売日:2023年4月26日
単行本 : 165ページ
価格 : 2,700円 (税別)
出版社 : 南山堂
著者: 平原佐斗司先生(監修)、吉松由貴先生(著)、長野広之先生(著)
誤嚥性肺炎は、発症する前から亡くなるときまで、長い時間軸で考えていく必要があります。本書はその時間軸に沿って1冊の医学書としてまとめあげています。 誤嚥性肺炎は、ナラティブな泥臭い側面を多分に孕んでいる分野です。ケースバイケースで取り組まないといけませんが、ある程度のエビデンスベースドな道しるべがないと若手医師にとっては大変な診療になります。
この本のよいところは、一歩一歩立ち止まってくれて、「話し合っておくこと」などを読者に確認してくれるところです。
私が研修医になった頃は、誤嚥性肺炎を治さないという選択肢まで書いた医学書はなかったと記憶しています。その後いくつか指針やガイドラインが出ましたが、それでも最近まではどの本もあまり明言してくれませんでした。患者さんの具体的な場面を想像しながら、立ち止まりながら次のステップに進んでいく構成は、医学教育的にも見習うものがありました。
単行本 : 165ページ
価格 : 2,700円 (税別)
出版社 : 南山堂
著者: 平原佐斗司先生(監修)、吉松由貴先生(著)、長野広之先生(著)
by otowelt
| 2023-04-26 00:22
| 内科一般