本の紹介:京都ERポケットブック 第2版


献本ありがとうございます。前版出版から5年ほど経ちましたが、現在最も優れた救急マニュアルです。色々なところで、評判はよく耳にします。

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発売日:2023年1月39日
単行本 : 510ページ
価格 : 3,700円 (税別)
出版社 : 医学書院
編集:洛和会音羽病院救命救急センター・京都ER


私は音羽病院のOBなのですが、卒業後15年経った今でも、当時の救命救急センターのことを懐かしく思い出します。現在も在籍されているのは、谷口洋貴先生ですね。当時の音羽レジデントにとって、優しい兄貴的な立ち位置でした。

この本の特色は、救急医が何を考えて動いているのか、はじめの5分で何をやればよいか、がちゃんと文章化・図示されているところです。そして、フルカラーです。白黒とフルカラーって医学書にとっては結構大事で、ものによってはテレビくらいに大きな差が出ることがあります。特にマニュアル本では、ものすごくフルカラーだと見やすく仕上がります。

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前版は、救急医の頭の中が吹き出しになっていたのですが、第2版は見やすいフローチャート風になっています。おそらく前版で足りないと思った部分を相当ブラッシュアップされたのでしょう。

とにもかくにも第2版。これが何を意味しているかというと、救急の書籍として前版がかなり評価されたということに他なりません。このクオリティを世に出されてしまうと、今後救急のマニュアル本がこれを抜くことはちょっと難しいかもしれません。



by otowelt | 2023-05-16 00:16 | 救急

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


by 倉原優