メタアナリシス:COPDにおけるフレイルの影響
2023年 06月 18日
COPDにおけるフレイルのシステマティックレビュー・メタアナリシスです。当然ながら、良い影響などないわけで、死亡リスクは上昇します。
- 概要
■フレイルはCOPDの不良転帰のリスク因子であることが次第に明らかになってきた。COPD患者におけるフレイルの有病率や健康ステータスの影響を明らかにする必要がある。
■PubMed、Embase、The Cochrane Library、Web of Science(2002年1月1日~2022年7月1日)をシステマティックレビューし、フレイルとCOPDに関連する研究を同定した。肺機能、呼吸困難重症度、6分間歩行距離、ADL、死亡について、フレイルがある人とない人の間で比較した。
■ヨーロッパ(9)、アジア(6)、南北アメリカ(4)、オセアニア(1)の20の研究(横断研究9、コホート研究10、臨床試験1)が含まれ、11,620人が参加した。フレイルの有病率は32.07%(95%信頼区間26.64-37.49)、使用したフレイルツールに基づく範囲は6.43-71.70%であった。フレイルのある人は、%FEV1が少なく(平均差-5.06%;95%信頼区間-6.70~-3.42%) 、6分間歩行距離が短く(平均差-90.23m;95%信頼区間-124.70~-55.76) 、ADLが不良で(標準化平均差 -0. 99; 95%信頼区間-1.35 to -0.62)、CATスコア(平均差 6.2; 95%信頼区間4.43 to 7.96)、mMRCグレード(平均差 0.93; 95%信頼区間0.85 to 1.02 )が高かった(いずれもP<0.001)。メタアナリシスの結果、フレイルは長期全死亡のリスク上昇と関連していた(ハザード比1.68; 95%信頼区間1.37-2.05; I2 = 0%, P < 0.001)。
■PubMed、Embase、The Cochrane Library、Web of Science(2002年1月1日~2022年7月1日)をシステマティックレビューし、フレイルとCOPDに関連する研究を同定した。肺機能、呼吸困難重症度、6分間歩行距離、ADL、死亡について、フレイルがある人とない人の間で比較した。
■ヨーロッパ(9)、アジア(6)、南北アメリカ(4)、オセアニア(1)の20の研究(横断研究9、コホート研究10、臨床試験1)が含まれ、11,620人が参加した。フレイルの有病率は32.07%(95%信頼区間26.64-37.49)、使用したフレイルツールに基づく範囲は6.43-71.70%であった。フレイルのある人は、%FEV1が少なく(平均差-5.06%;95%信頼区間-6.70~-3.42%) 、6分間歩行距離が短く(平均差-90.23m;95%信頼区間-124.70~-55.76) 、ADLが不良で(標準化平均差 -0. 99; 95%信頼区間-1.35 to -0.62)、CATスコア(平均差 6.2; 95%信頼区間4.43 to 7.96)、mMRCグレード(平均差 0.93; 95%信頼区間0.85 to 1.02 )が高かった(いずれもP<0.001)。メタアナリシスの結果、フレイルは長期全死亡のリスク上昇と関連していた(ハザード比1.68; 95%信頼区間1.37-2.05; I2 = 0%, P < 0.001)。
by otowelt
| 2023-06-18 00:08
| 気管支喘息・COPD










