肺結核の胸水貯留に伴う胸部CT画像所見
2023年 07月 27日
結核性胸膜炎のetiologyっていまだに謎に包まれたところがあります。胸膜直下の陰影があると胸水が出やすい印象はありますが、この研究はリンパ管に注目しておられます。
- 概要
■結核性胸膜炎において、胸膜下小結節と小葉間隔肥厚は一般的なCT所見である。これらのCT所見は、結核性胸膜炎と非結核性胸膜炎の鑑別に役立つ可能性がある。肺結核患者において、胸膜下小結節および小葉間隔肥厚の頻度は胸水の有無と相関するかどうか調べた。
■肺結核のCT所見、微小結節、その分布、陰影の大きさ、空洞、tree-in-bud、気管支血管束肥厚、小葉間隔肥厚、リンパ節腫脹、胸水を後ろ向きに解析した。患者は胸水の有無により2群に分けられた。そして、2群の臨床放射線学的所見を解析した。false discovery rateを0.05として、CT所見の多重検定補正のためBenjamini-Hochberg critical valueを示した。
■肺結核と診断されCT検査を受けた連続患者338人のうち、肺疾患の併存により除外されたのは60人であった。胸膜下結節の頻度(胸水を伴う肺結核では47/68:69%、胸水を伴わない肺結核では30/210:14%、p<0.001、Benjamini-Hochberg critical value=0. 0036)、小葉間隔肥厚(55/68:81% vs. 134/210:64%、p = 0.009、B-H critical value=0.0107)は、胸水貯留のある肺結核患者群において、胸水貯留のない肺結核患者群よりも有意に高かった。対照的に、tree-in-bud(20/68:29% vs. 101/210:48%、p = 0.007、B-H critical value= 0.0071)は、胸水貯留を伴う肺結核患者ではあまりみられなかった。
■胸水貯留のある肺結核患者では、胸水貯留のない患者よりも、胸膜下結節と小葉間隔壁肥厚の頻度が高かった。末梢の間質にあるリンパ管への結核浸潤は、胸水の発生と関連している可能性がある。
by otowelt
| 2023-07-27 00:19
| 抗酸菌感染症










