Mycobacterium abscessus症に対するオマダサイクリンの忍容性
2023年 07月 22日
チゲサイクリンと比べるとマシだと思いますが、それでも約20%が副作用・有害事象のために中止となっています。テトラサイクリン系に期待できるのかどうか、他剤との比較試験の結果が待たれます。
Mingora CM, et al. Long-term Safety and Tolerability of Omadacycline for the Treatment of Mycobacterium abscessus Infections. Open Forum Infect Dis. 2023 Jul 3;10(7):ofad335.
- 概要
■Mycobacterium abscessusの治療は複雑で、しばしば忍容性に乏しく、効果は現状最適とは言えないことから、治療法の改善が必要である。
■本研究では、長期的な治療薬の安全性と忍容性をよりよく理解するために、アメリカ国内のNTM診療施設5施設におけるMABS症の治療に対するオマダサイクリンの臨床経験を報告する。
■成人のMABS症の多施設後ろ向きチャートレビューを実施した。2021年12月までに多剤併用治療レジメンの一部としてオマダサイクリンによる治療を受けた全患者を対象とした。オマダサイクリン投与開始時から12か月の追跡調査までの臨床データを収集した。
■成人のMABS症の多施設後ろ向きチャートレビューを実施した。2021年12月までに多剤併用治療レジメンの一部としてオマダサイクリンによる治療を受けた全患者を対象とした。オマダサイクリン投与開始時から12か月の追跡調査までの臨床データを収集した。
■解析対象は117例であった(肺80%、肺外20%)。亜種が同定できた71例のうち58例(81.7%)がsubspecies abscessusであった。薬剤感受性検査が報告された分離株において、70株中15株(21.4%)でマクロライド感受性が確認された。感染部位は肺が最も多かった。オマダサイクリン投与期間の中央値は8か月(範囲:0.25~33か月、IQR4~15か月)であった。
■オマダサイクリンは60例(51.3%)で中断されていた。20例は予定された治療コースを完了し、23例は忍容性がない・有害事象のため投与を中止し、17例は費用・死亡(NTM感染や治療とは無関係)・その他の理由で中止した。
■肺疾患を有する患者では、95例中44例(46%)が最終評価時に1回以上培養陰性であり、95例中17例(18%)が培養陰性化を達成した。
by otowelt
| 2023-07-22 22:42
| 抗酸菌感染症










