Sjögren症候群関連間質性肺疾患の進行予測因子
2023年 08月 04日
元文献の通り、PF-ILDの名前は残していますが、一応現在の呼称だとPPFですね。
Chen YH, et al. Clinical outcomes and risk factors of progressive pulmonary fibrosis in primary Sjögren's syndrome-associated interstitial lung disease. BMC Pulm Med. 2023 Jul 19;23(1):268.
- 概要
■原発性シェーグレン症候群関連間質性肺疾患(pSjS-ILD)患者における進行性線維化性間質性肺疾患(PF-ILD)の臨床転帰とリスク因子を調査すること。
■2015~2021年にILDを有するpSjS患者を後ろ向きに同定した。患者を非PF-ILDとPF-ILDに分類した。背景、検査データ、肺機能検査(PFT)、画像、生存転帰を群間で比較した。
■153例のSjS-ILD患者が検討され、そのうち原発性SjS-ILD(pSjS-ILD)を有する68例が非PF-ILD群(n=34)とPF-ILD群(n=34)に分類された。非PF-ILD群と比較して、PF-ILD群では血清アルブミン値が低く(非PF-ILD群 vs PF-ILD群:4.2g/dL vs 3.85g/dL、p = 0.025)、追跡3か月目のIgG値も低値だった(非PF-ILD群 vs PF-ILD群:-14% vs 0%、p = 0.026)。多変量ロジスティック回帰分析の結果、持続的な血清アルブミン低値はPF-ILDと関連していた。
■2015~2021年にILDを有するpSjS患者を後ろ向きに同定した。患者を非PF-ILDとPF-ILDに分類した。背景、検査データ、肺機能検査(PFT)、画像、生存転帰を群間で比較した。
■153例のSjS-ILD患者が検討され、そのうち原発性SjS-ILD(pSjS-ILD)を有する68例が非PF-ILD群(n=34)とPF-ILD群(n=34)に分類された。非PF-ILD群と比較して、PF-ILD群では血清アルブミン値が低く(非PF-ILD群 vs PF-ILD群:4.2g/dL vs 3.85g/dL、p = 0.025)、追跡3か月目のIgG値も低値だった(非PF-ILD群 vs PF-ILD群:-14% vs 0%、p = 0.026)。多変量ロジスティック回帰分析の結果、持続的な血清アルブミン低値はPF-ILDと関連していた。
■3年全生存率は91.2%で、PF-ILD群は非PF-ILD群より有意に不良であった(82.4% vs 100%、p = 0.011)。P
by otowelt
| 2023-08-04 01:49
| びまん性肺疾患