一般集団における呼吸困難の頻度

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mMRCスケールを実臨床で使う場合の注意点は、最低点をつける人がとにかく少ないということです。これは質問を投げかける行為そのものがバイアスを孕んでいるためです。



Müller A, et al. Prevalence of dyspnea in general adult populations: A systematic review and meta-analysis. Respir Med. 2023 Aug 16;107379.

  • 概要
■呼吸困難は様々な慢性疾患や急性疾患においてよくみられる症状である。その頻度にもかかわらず、一般集団における呼吸困難の有病率はあまり知られていない。このレビューの目的は以下の通りである。

①一般成人集団における呼吸困難の有病率を推定すること
②①の関連因子を同定すること
②使用されている呼吸困難評価法を同定すること。

■MEDLINE/PubMed、Embase、CINAHL、JAMAネットワークを用いて系統的な文献検索を行った。記録は2人の独立した査読者によってスクリーニングされ、有病率研究におけるバイアスのリスクについてJoanna Briggs Instituteチェックリストを用いて質が評価された。プール有病率を推定するためにマルチレベルメタアナリシスを行った。

■20編の原著論文は、全体的に研究の質は良好だった。11の研究における、一般成人集団における呼吸困難の有病率のプール推定値は10%(95%信頼区間 7-15)であったが、研究間の異質性は高かった。最も頻繁に報告された危険因子は、年齢の上昇、女性、BMIの上昇、呼吸器疾患、心疾患であった。MRCまたはmMRCが一般集団における呼吸困難の評価に最も使用されているツールであった。






by otowelt | 2023-10-10 00:38 | 呼吸器その他

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


by 倉原優
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