ABPA診断における血清IgGおよびIgE



ABPAの診断におけるIgGの感度はIgEよりも高く、特異度はIgEの方が高いという結果でした。日本アレルギー学会/日本呼吸器学会による診断基準は表のようになっています。

ABPA診断における血清IgGおよびIgE_e0156318_14152614.png
. ABPMの診断基準((日本アレルギー学会/日本呼吸器学会監,「アレルギー性気管支肺真菌症」研究班編.アレルギー性気管支肺真菌症の診療の手引き,医学書院,2019.)


Liu A, et al. Comparison of diagnostic efficiency of detecting IgG and IgE with immunoassay method in diagnosing ABPA: a meta-analysis. BMC Pulm Med . 2023 Oct 5;23(1):374.


■これまでABPAの診断基準の大部分は、アスペルギルス特異的IgEを重要な項目とし、特異的IgGを診断の補助的な方法とみなしてきた。しかし、これらのABPA診断能に関する決定的な研究はない。

■ABPAの診断におけるIgEとIgGの検出結果を報告する研究を同定するべくシステマティックレビューを行った。QUADAS-2ツールを用いて対象研究を評価し、HSROCモデルを適用してプール感度および特異度を算出した。

■本研究には11の研究が含まれた(被験者1127人、IgEおよびIgGについては215件)。IgEとIgGに関するDeeksの検定は0.10と0.19であった。

■IgEのプール感度および特異度は0.83(95%CI:0.77、0.90)および0.89(0.83、0.94)であり、IgGのプール感度および特異度は0.93(0.87、0.97)および0.73(0.62、0.82)であり、P値は0.001未満であった。IgEのPLRは7.80(5.03,12.10)、NLRは0.19(0.13,0.27)、IgGのPLRは3.45(2.40,4.96)、NLRは0.09(0.05,0.17)であった。診断オッズ比と診断スコアの合計は、それぞれIgEで41.49(26.74,64.36)と3.73(3.29,4.16)、IgGで38.42(19.23,76.79)と3.65(2.96,4.34)であった。






by otowelt | 2023-11-05 00:10 | 呼吸器その他

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


by 倉原優
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