メタアナリシス:閉塞性睡眠時無呼吸におけるCPAP療法の心脳血管イベントに対する効果


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CPAP療法を続けるのって、治療を受けていると意識してもらうより、いかに日常習慣にそれをスライドさせるかが重要だと思っています。最低でも1日4時間はクリアしたいですね。


Sánchez-de-la-Torre M, et al. Adherence to CPAP Treatment and the Risk of Recurrent Cardiovascular Events: A Meta-Analysis. JAMA. 2023 Oct 3;330(13):1255-1265.

  • 概要
■CPAP療法が心血管疾患の二次予防に示す効果は大いに議論されている。

■目的は、当該ランダム化臨床試験において、閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)に対するCPAP治療が心血管有害事象のリスクに及ぼす効果を評価することである。

■PubMed(MEDLINE)、EMBASE、Current Controlled Trials:metaRegister of Controlled Trials、ISRCTN Registry、EU臨床試験データベース、CENTRAL、ClinicalTrials.govのデータベースを2023年6月22日までレビューした。IPDメタアナリシスは、心血管疾患およびOSAを有する成人における心血管アウトカムおよび死亡率に対するCPAPの治療効果を扱ったRCTを対象とした。

■1段階および2段階のIPDメタアナリシスにより、混合効果Cox回帰モデルを用いてCPAP治療が主要な心脳血管有害事象(MACCE)の再発リスクに及ぼす効果を推定した。さらに、CPAPの良好なアドヒアランス(1日4時間以上)の効果を評価するために、治療の逆確率重み付けを用いた限界構造Coxモデルによる解析を行った。

■計4186人の個人参加者が評価された(男性82.1%;平均BMI28.9±4.5;平均年齢、61.2±8.7歳;平均AHI31. 2±17イベント/時;71%が高血圧;CPAPを受けている50.1%[平均アドヒアランス、3.1±2.4時間/日];CPAPを受けていない49.9%[通常ケア]、平均追跡期間3.25±1.8年)。主要転帰は初回MACCEと定義され、CPAP群とCPAPなし群で同程度であった(ハザード比1.01[95%信頼区間0.87-1.17])。しかし、限界構造モデルによる治療上の分析では、CPAPの良好なアドヒアランスに関連してMACCEのリスクが低下することが明らかになった(ハザード比0.69[95%信頼区間0.52-0.92])。





by otowelt | 2023-11-12 00:06 | 呼吸器その他

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


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