重症喘息に対する生物学的製剤の臨床的寛解率


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この基準での臨床的寛解では、生物学的製剤による臨床的寛解は97例/501例(19.4%)という結果になっています。


Hansen S, et al. Clinical response and remission in severe asthma patients treated with biologic therapies. Chest. 2023 Nov 2:S0012-3692(23)05695-7.

  • 概要
■生物学的製剤による治療を受けた重症喘息患者のどのくらいの患者が臨床的寛解を達成し、その治療効果を予測する因子が何かを同定した。

■Danish Severe Asthma Registryは、デンマークで重症喘息に対して生物学的製剤による治療を受けているすべての成人患者を含む全国規模の登録である。観察コホート研究を実施し、「臨床的奏効」は、12か月にわたって増悪が50%以上減少したこと、OCS維持量が50%以上減少したことと定義した。「臨床的寛解」は、12か月にわたって増悪およびOCS維持がないこと、肺機能の正常化(FEV1%>80%)、Asthma Control Questionnaire-6スコア≦1.50、と定義された。

■生物学的製剤を投与したことがない患者501例を12か月間治療した結果、治療に反応しなかった患者は104例(21%)だったが、臨床的反応を示した患者は397例(79%)であった。後者のうち、97例(24%)が臨床的寛解の基準を満たした。臨床的寛解は、生物学的製剤による治療を受けた全患者集団において、罹病期間の短さと低BMIによって予測された。





by otowelt | 2023-11-19 00:05 | 気管支喘息・COPD

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


by 倉原優
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