ChatGPTの新機能:自分だけの医学論文用GPTが作れる?
2023年 11月 11日
ChatGPTが登場してから1年が経ちました。途中Stable DiffusionやMidjourneyという画像生成AIにハマりしそうになって危ない危ない、業務にAIを活用できるか考えないと・・・と思い直している最近です。私のAI歴も1年になったわけですが、APIも廉価になって、GPTを自分でカスタマイズできるという信じられない機能まで登場しました。そろそろ本当にAIのシンギュラリティ(技術的特異点)が近づいているかも・・・と心はザワついております。
すでにAIユーザーから、色々なオリジナルGPTが公開され始めています。何事も経験ということで私も医学論文検索用のGPTsを試作しています。「MediScholar」というそれっぽい名前のツールになりましたが、結局GPT-4でプロンプトを書いて入力しているのとあまり変わらない気もしています。やはり普段通りPubMedを直接見に行くほうが早いです。
昨日書いたように、医学論文を「検索」する上ではAIはPubMed本体には勝てないと思っています。必然的に、PubMedを閲覧するプログラムを組んだらそうなります。どれだけ歌が上手くても、美空ひばりのモノマネプロは美空ひばりには勝てないです。
PDF読み込みはChatGPTでも可能ですが、現状はClaudeが神ってます。スピードがはやい。しかし、GPTsでこうも簡単に同じようなボットが作れるものかと驚かされますね。肺MAC症に対するTIWを検証した韓国の論文を読み込ませてみましたが、適切に読み込んで出力してくれました。Claudeとは違い、細かく出力方法を事前に指示できる印象です。
また、研究計画書を執筆する上での「補助」として、GPTsは活躍の場が広がるかもしれません。普段GPT-4で組んでいるプロンプトをもとにGPTsを1つ作ってみましたが、基本的な挙動はいつものGPTと一緒ですね。
GPTsの作り方は、ChatGPT研究所のサイトが分かりやすいです。
■【誰でも簡単】GPT の作り方(URL:https://chatgpt-lab.com/n/nb7ca3c406730?sub_rt=share_sb)
「AIでないと絶対にダメ!」という状態になってきたら、さすがに私もAI記事をたくさん書かざるを得ないでしょう。とはいえ、他人にGPTsを公開するほどのクオリティはないので、自分でオリジナルGPTsを育てていく付き合い方のほうが性に合っているかなと思います。改良していくには最低限のコーディングが必要で、結局APIを理解するスキルが必要になります。私にはそういったプログラムの才能はないですし、わざわざ自分で作らなくても必ず誰かが良質なGPTsを公開してくれると信じています。それを使わせてもらおう・・・(他力本願)。
―ーーというわけで、以上、1-2時間GPTsを使ってみた感想です。
by otowelt
| 2023-11-11 09:26
| 医学論文・AI