気管支拡張症における肺NTM症のリスク因子
2023年 12月 10日
気管支拡張症の患者さんで、陰影の進行があったり喀痰が多くなってきたりした場合は肺NTM症の発症を疑いますが、個人的には定期的に喀痰抗酸菌検査をおこなって発見することの方が多いです。
Feng Y, et al. A case-control study on the risk factors associated with the occurrence of non-tuberculous mycobacteria pulmonary disease in bronchiectasis patients. BMC Pulm Med. 2023 Nov 20;23(1):451.
- 概要
■本研究の目的は、肺非結核性抗酸菌症(NTM-PD)を合併した気管支拡張症に関連する危険因子を分析し、より効果的な予防・治療戦略の基礎を提供することである。
■観察群はNTM-PD患者34人、対照群は気管支拡張症患者52人であった。気管支拡張症患者におけるNTM-PDのリスク因子を分析するために、単変量ロジスティック回帰分析および多変量ロジスティック回帰分析を行った。
■多変量ロジスティック回帰分析の結果、1年に2回以上の気管支拡張症増悪(オッズ比3.884、95%信頼区間1.200-12.568)、3葉以上の気管支拡張症病変(オッズ比3.932、95%信頼区間1.208-12. 800)、低アルブミン血症(オッズ比3.221、95%信頼区間1.015-10.219)、好中球/リンパ球比(オッズ比1.595、95%信頼区間1.200-2.119)は、気管支拡張症患者におけるNTM-PDの有意なリスク因子であった(P<0.05)。
■観察群はNTM-PD患者34人、対照群は気管支拡張症患者52人であった。気管支拡張症患者におけるNTM-PDのリスク因子を分析するために、単変量ロジスティック回帰分析および多変量ロジスティック回帰分析を行った。
■多変量ロジスティック回帰分析の結果、1年に2回以上の気管支拡張症増悪(オッズ比3.884、95%信頼区間1.200-12.568)、3葉以上の気管支拡張症病変(オッズ比3.932、95%信頼区間1.208-12. 800)、低アルブミン血症(オッズ比3.221、95%信頼区間1.015-10.219)、好中球/リンパ球比(オッズ比1.595、95%信頼区間1.200-2.119)は、気管支拡張症患者におけるNTM-PDの有意なリスク因子であった(P<0.05)。
by otowelt
| 2023-12-10 00:19
| 抗酸菌感染症