COPDに対するガバペンチノイド使用は増悪リスクを上昇
2024年 01月 20日
当初の警告通りといったところでしょうか。ガバペンチノイドは、ガバペン®とリリカ®の両方を含みます。COPDの患者さんに処方する場合は注意が必要です。
Rahman AA, et al. Gabapentinoids and Risk for Severe Exacerbation in Chronic Obstructive Pulmonary Disease : A Population-Based Cohort Study. Ann Intern Med. 2024 Jan 16. doi: 10.7326/M23-0849.
■欧米の保健機関は最近、COPD患者を含むガバペンチノイドに関連する重篤な呼吸障害について警告したが、裏付けとなる証拠は限られていた。この新規使用者を含むコホート研究では、ガバペンチノイドの使用がCOPD 患者の重篤な増悪と関連しているかどうかを評価した。。
■1994年から2015年までのCOPD患者の基本コホート内で、適応症(てんかん、神経障害性疼痛、その他の慢性疼痛)を伴ってガバペンチノイド治療を開始した患者と非使用者を比較した。主要転帰は、入院を必要とする重度の COPD 増悪とした。
■てんかんのあるガバペンチノイド使用者 356 名、神経障害性疼痛のある 9,411 名、その他の慢性疼痛のある 3,737 名が含まれており、非使用者と 1:1 でマッチさせている。ガバペンチノイドの使用は、非使用と比較して、てんかん(ハザード比1.58 [95%信頼区間1.08~2.30])、神経障害性疼痛(ハザード比1.35 [95%信頼区間1.24~1.48])、その他の慢性疼痛(ハザード比1.49 [95%信頼区間1.27~1.73])、全体(ハザード比1.39 [95%信頼区間1.29~1.50])において重篤なCOPD増悪のリスク増加と関連していた。。
by otowelt
| 2024-01-20 00:50
| 気管支喘息・COPD