抗MDA5抗体陽性皮膚筋炎の性差


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抗MDA5抗体は八代亜紀さんの件で知名度が上がり、私も時折外来で質問されることがあります。膠原病を専門にしている医師は、もっと大変だったのでしょうね。さて、他のILDと同じく基本的に男性のほうが予後不良という報告です。



Cheng L, et al. Gender differences in patients with anti-MDA5-positive dermatomyositis: a cohort study of 251 cases. Clin Rheumatol. 2024 Jan;43(1):339-347.

  • 概要
■抗MDA5抗体陽性の皮膚筋炎患者の臨床的特徴と予後の性差を調べた。

■抗MDA5抗体+皮膚筋炎患者251人のコホートを後ろ向きに解析した。多変量ロジスティック回帰モデルにより、各群における急速進行性間質性肺疾患(RP-ILD)の独立した危険因子を分析した。独立リスク因子を評価するためにROC曲線を描いた。累積生存率の比較にはKaplan-Meier分析を用い、2群間の有意差を検定した。

■男性群では女性群に比べ、ヘリオトロープ疹、Vサイン、重症ILD、RP-ILDの有病率が有意に高かった。

■多変量ロジスティック回帰分析により、抗Ro52抗体陽性、CRP高値、短い罹病機関が男女両群でRPILDの独立したリスク因子として同定された。死亡率は男性33.8%、女性22.0%であり、生存期間は男性群が女性群より短かった。






by otowelt | 2024-02-25 00:51 | 膠原病

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


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