PROPHY-VAP試験:急性脳損傷におけるセフトリアキソン単回投与は早期VAPを予防

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セフトリアキソン単回投与でVAP予防という、なかなかインパクトのある研究結果です。



Dahyot-Fizelier C, et al. Ceftriaxone to prevent early ventilator-associated pneumonia in patients with acute brain injury: a multicentre, randomised, double-blind, placebo-controlled, assessor-masked superiority trial. Lancet Respir Med. 2024 Jan 19:S2213-2600(23)00471-X.

  • 概要
■急性脳損傷患者は、人工呼吸器関連肺炎 (VAP) のリスクが高くなる。短期間の抗菌薬による予防のメリットは議論の余地がある。われわれは、人工呼吸器を必要とする重度の脳損傷患者における早期VAPの発生を予防するセフトリアキソン早期単回投与の効果を確立することを目的とした。

■PROPHY-VAP試験は、フランスの8つの大学病院の9つのICUで実施された、多施設共同ランダム化二重盲検プラセボ対照優越性試験である。われわれは、急性脳損傷後少なくとも48時間人工呼吸器が必要なGCS≤12の成人患者を、その後12時間以内に1回セフトリアキソン2gまたはプラセボの投与を受ける群にランダム化割り付けした。主要評価項目は、盲検化された評価者によって確認された2日目から7日目までの早期VAP発症患者割合である。

■2015年10月14日から2020年5月27日まで、345人の患者がセフトリアキソン(n=171)またはプラセボ(n=174)の投与を受ける群にランダムに割り付けられた(1:1)。 330人が介入を受け、319人が解析に含まれた(セフトリアキソン群が162人、プラセボ群が157人)。参加者は166人 (52%) が男性、153人 (48%) が女性だった。15 人の患者はランダム化後に割り付け介入を受けられず、11 人は同意を撤回した。

■93人のVAP症例が確認され、そのうち早期VAPは74人だった。早期VAPの発生率は、プラセボ群よりもセフトリアキソン群の方が低かった (23 [14%] vs 51 [32%]; ハザード比0.60 [95%信頼区間0.38-0.95]、p=0) ·030)。






by otowelt | 2024-01-27 00:22 | 集中治療

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


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