肺吸虫症の疫学


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肺吸虫症の疫学。8年間で入院したのは73例しかいないんですね。多剤耐性結核より圧倒的に少ないです。

気胸は右に起こりやすいです。





  • 概要
■肺吸虫症は、主に加熱不十分な淡水産甲殻類やイノシシ肉を摂取することで感染する寄生虫症である。肺吸虫症に関する大規模な全国疫学データは不足している。本研究では、日本の包括的な全国行政データベースを用いて、日本における肺吸虫症入院患者の全国疫学を調査することを目的とした。

■2012年4月1日から2020年3月30日までに肺吸虫症と診断された患者の日本におけるDPCデータを評価した。患者の住所、年齢、性別、治療(投薬:プラジカンテル、手術:開胸術術)、Japan coma scale、併存疾患、入院期間などの情報を抽出した。

■4,960万人の入院患者のうち、肺吸虫症患者73人のデータが抽出された。そのうち36人が男性、37人が女性であった。平均年齢は49.7歳、平均入院期間は12.5日であった。最も頻度の高い合併症は胸水(31.5%)であり、次いで気胸(13.7%)であった。肺以外の臓器における異所性肺吸虫症の発生部位は、肝臓(5.5%)、皮膚(4.1%)、脳(2.7%)であった。地域的には、九州地方の患者が最も多く(54.8%)、次いで関東地方(22.0%)であった。都道府県別では福岡県の患者数が最も多かった(22.0%)。調査期間中、日本では平均9.1人/年の患者が肺吸虫症で入院した。





by otowelt | 2024-02-19 00:11 | 感染症全般

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


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