TBLCの出血合併症のリスク因子


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肥満の患者さんは鎮静・鎮痛のコントロールが難しいことがあり、それで出血を助長しやすい側面があるかもしれません。

参考記事:





  • 概要
■気管支鏡下クライオ生検(TBLC)は、分類不能ILDの組織診断において、外科的肺生検の代替法としてガイドラインで推奨されている。報告されている処置後の出血の発生率には大きなばらつきがある。われわれは、他の合併症や診断成績に加えて、専門家のコンセンサスを得た気道出血スケールを用いて、TBLC後の臨床的に重大な出血の発生率、重症度、リスク因子を明らかにすることを目的とした。

■2016年7月から2021年12月の間にイギリスの単施設でTBLCを施行した分類不能ILDの連続成人外来患者を対象とした後ろ向きコホート研究である。TBLCは全身麻酔のもと、透視下でおこない、予防的に気管支内バルーンを用いて止血をこころみた。

■TBLCを受けた患者は126例(男性68.3%、平均年齢62.7歳、FVC86.2%、DLCO54.5%)であった。バルーンブロッカーの20分以上の留置、ICU入室、赤血球輸血、気管支動脈塞栓術、蘇生、手技終了を要する重大な出血は、合計10例(7.9%)にみられた。重大な出血は、胸部HRCTにおける牽引性気管支拡張(オッズ比7.1、95%信頼区間1.1-59.1、p = 0.042)、組織学的なUIPパターン(オッズ比4.0、95%信頼区間1.1-14、p = 0.046)、組織学的な中大血管の存在(オッズ比37.3、95%信頼区間6.5-212、p < 0.001)と関連していた。多変量解析において、BMI≧30(p=0.017)および胸部HRCTでの牽引性気管支拡張(p=0.025)は、総出血時間延長の有意な予測因子であった(p=0.017)。気胸は9例(7.1%)に発生し、30日死亡率は0%であった。TBLCの診断率は80.6%であった。





by otowelt | 2024-02-28 00:33 | びまん性肺疾患

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


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