COVID-19感染後3年残る肺の陰影と影響
2024年 03月 02日
アルファ株・デルタ株に中等症~重症のCOVID-19に罹患した患者さんが当院にも何人か通院していますが、「やけどの痕」のようにして肺に陰影が残っていることが多いです。ただ、胸部単純X線写真でわかるような陰影ではなく、胸部CT検査でようやく見える程度のことが多いです。
- 概要
■本研究の目的は、COVID-19から3年後の残存した肺の異常(GGO、網状影、線維性変化)と肺機能の進行を評価することである。
■前向き縦断コホート研究において、2つの病院からの退院時に残存した肺異常を有するCOVID-19サバイバーを登録した。追跡評価は退院後6か月、12か月、2年、3年に実施し、肺機能検査、6分間歩行距離(6MWD)、胸部CT検査、症状に関する質問票を実施した。非COVID-19の対照例を後ろ向きに募集登録し、比較解析を行った。
■728人のCOVID-19生存者と792人の対照患者が組み入れられた。6か月から3年の間に、一DLcoの低下(%予測DLco<80%、49% vs 38%、p=0.001)、6MWD(496m vs 510m、p=0.002)、残存した肺の異常影(46% vs 36%、p<0.001)は、疾患重症度にかかわらず、徐々に改善がみられた。
■3年後に肺の異常が残存していた患者は、完全に消失していた患者と比較して、呼吸器症状(32% vs 16%、p<0.001)、6MWD低下(494m vs 510m、p=0.003)、DLco異常(57% vs 27%、p<0.001)をより高頻度に有していた。対照患者と比較して、3年後の追跡調査において、DLco障害(38% vs 17%、p<0.001)および呼吸器症状(23% vs 2.2%、p<0.001)の割合は、COVID-19生存者で有意に高かった。
by otowelt
| 2024-03-02 00:59
| 感染症全般










