外科的肺生検のその後の肺機能

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意外とSLBも悪くない、という報告です。手術で肺を切除するとなんとなく肺機能がダウンするのかなと思いきや、全然問題ありませんよというお墨付きが出たことになります。

  • 概要
■特発性肺線維症(IPF)の正確でタイムリーな診断を確立することは、適切な管理と予後予測に不可欠である。症例によっては外科的肺生検(SLB)が行われるが、無視できないリスクを伴う。この後ろ向き研究の目的は、Canadian Registry for Pulmonary Fibrosisを用いて、IPF患者においてSLBが肺機能低下の加速と関連するかどうかを明らかにすることである。

■線形混合モデルおよびCox比例ハザード回帰モデルを用いて、強制肺活量(FVC)%、肺拡散容量(DLCO%)の低下、および死亡または肺移植のリスクをSLB患者と非SLB患者で比較した。ベースラインの年齢、性別、喫煙歴、抗線維化薬の使用、肺機能で調整した。同様の解析で、SLB前後12ヵ月の肺機能の変化を比較した。

■合計81例のSLB患者と468例の非SLB患者が組み入れられた。SLB群では、生検後の年間FVC%低下率は非調整モデルでは2.0%(±0.8)、調整モデルでは2.1%(±0.8)であった。FVC%低下率、DLCO%低下率、死亡または肺移植までの期間は、調整モデルでも非調整モデルでも両群間に差はなかった(p値はすべて0.07以上)。SLB施行前群では、調整前モデルでも調整後モデルでもFVC%低下に差は確認されなかった(いずれもp=0.07)。





by otowelt | 2024-03-27 00:20 | びまん性肺疾患

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


by 倉原優
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