空洞を有する肺MAC症の培養陰性化と死亡率の関係
2024年 03月 23日
空洞を有する肺MAC症は、手術が適用されない場合、空洞を残して治癒することも往々にしてあります。これは結核と同じ「閉鎖性治癒」を意味していますが、それが果たして予後にどう影響するのかはよく分かっていません。
明確に実感しているのは、空洞が小さくなったり閉鎖した場合の培養陰性化は非常に予後が良いということです。
さて、この空洞を有する肺MAC症、いわゆるFC型やcavitary NB型の菌陰性化が予後に寄与するかどうかを示した、アサンメディカルセンターからの貴重な報告です。韓国には著名な先生が多く、トップジャーナルへの報告もとても多いことから、NTM症では世界を完全にリードしています。
- 概要
■空洞病変がある肺MAC症の治療効果と死亡率との関連は不明である。我々は、空洞を有する肺MAC症の死亡率に対する培養陰性化の影響を評価した。
■2002年から2020年までに、三次病院で6か月以上のマクロライド含有レジメンで治療を受けた空洞を有する肺MAC症351例(FC型105例、cavitary NB246例)を対象に行われた。追跡期間中の全死因死亡率は、治療完了時の培養陰性化に基づいて解析された。
■コホートの治療期間中央値は 14.7か月 (IQR13.4-16.8)だった。351例のうち、69.8% (245/351) が培養陰性化を達成したが、30.2% (106/351) は培養陰性化を達成しなかった。追跡調査中央値は、培養陰性化があった患者では4.4年(IQR:2.3~8.3年)、培養陰性化がなかった患者では3.1年(IQR:2.1~4.8年)であった。培養陰性化があった患者の死亡率は5.3%だったが、培養陰性化がなかった患者の全死因死亡率は35.8%だった(P<0.001)。5年間の累積死亡率は、それぞれ20.0%、38.4%だった。
■培養陰性化がない場合、高い死亡率と有意に関連していることが明らかとなった (調整ハザード比5.73; 95% 信頼区間2.86-11.50)。
by otowelt
| 2024-03-23 00:52
| 抗酸菌感染症










