「ポケット呼吸器診療2024」は出版されるのか?
2024年 04月 05日
昨年の呼吸器学会では、医書ランキング1位になった「ポケット呼吸器診療2023」。あれ、今年はどうなってるんですか?という声を多数いただいております。
まず、呼吸器学会が昨年よりもかなり早い時期になっています。去年は感染症学会と重複した時期でしたが、なんと今回は4月第1週という異例の早さ。そもそも学会で積むのは無理でした。
次に、各種指針やガイドラインなどの改訂が多すぎます。「そんなに頻繁に変更しなくていいんですが」というくらい、変わります。昔は5年ごとくらいに改訂していた刊行物が、毎年改訂されることが当たり前になったり、疾患が細分化されて基準が増えたり、とにかく細かくなっている現状があります。しかも、決まって3月とか4月に変更になるので、直前で原稿を差し替える現象が起こります。
そして、論文の数が増えています。コロナ禍になって内職する医師が増えたのか、論文執筆ブームが到来しているのか、どこかの国が大量の論文を生産しているのか、倍増どころか、指数関数的に読むべき論文が増えています(図)。働き方改革はどこにいった。
臨床的に実用性が高いものを引っ張ってくる作業はブログを通じて継続していますが、新規知見が出た次の瞬間には別の知見が出ているといういたちごっこがあるのも事実。
―――というわけで、ほとんど愚痴で終わってしまいましたが、そのうち出ると思いますので気長にお待ちください。
by otowelt
| 2024-04-05 23:29
| 呼吸器その他