メタアナリシス:喘息と乾癬は相互にリスク
2024年 07月 15日
乾癬患者における喘息リスクについてはよく研究されていますが、相互にリスク要因であることを示した研究結果が発表されました。
- 概要
■乾癬患者における喘息のリスクはこれまでの研究で明らかにされているが、両者の双方向の関連については十分に検討されていない。
■PubMed、Embase、Cochrane Libraryを検索し、データベースの開設から2023年10月までに発表された関連する観察研究を抽出した。リスクとバイアスの評価はすべてSTATA 16.0で解析した。異質性が50%未満の場合は、固定効果モデルを利用した。異質性が50%以上の場合はランダム効果モデルを適用した。
■2011年から2023年の間に発表された16の研究から、合計12,39万6,911人がこのメタアナリシスに含まれた。乾癬患者は喘息の発症リスクが高いことがわかった(オッズ比1.48, 95%信頼区間1.28-1.68)。他方、喘息患者は乾癬を発症する全リスクも高かった(オッズ比1.33, 95%信頼区間1.23-1.44)。サブグループ解析では、乾癬患者の喘息リスク調査において、研究の種類、年齢、乾癬の重症度が有意な因子であることがわかった。
■今回のシステマティックレビューとメタアナリシスにおいて、乾癬と喘息との間には有意にリスクを高める双方向の関連があることがわかった。
by otowelt
| 2024-07-15 00:45
| 気管支喘息・COPD