COPDのサルコペニアのリスク
2024年 08月 05日
ちょっと偏ったメタアナリシスかなと感じました。2研究組み入れている「気虚」(qi deficiency)のオッズ比にわりとビビったのですが、そもそも私には判断が難しい。ノーコメントで。
- 概要
■サルコペニアはCOPDの一般的な合併症であり、加齢に伴う骨格筋量の減少に伴い、筋力の低下や可動性の低下を発症する。COPD患者におけるサルコペニアの発症率は非COPD患者の2倍であり、予後不良と関連している。本研究ではCOPD患者におけるサルコペニアに影響する因子を検討した。
■2023年11月時点のPubMed、Embase、Web of Science、Cochrane Library、Wanfang、CNKI、CBM、Wanfangのデータベースから研究を選択した。18歳の患者を抽出し、2人のレビュアーが独立してデータを抽出した。
■5408例の患者を報告した17論文が組み入れられた。年齢(オッズ比1.083;95%信頼区間1.024-1.145)、血清アルブミン値(オッズ比0.752;95%信頼区間0.724-0.780)、BMI(オッズ比0.701;95%信頼区間0.586-0.838)、喫煙(オッズ比1.859;95%信頼区間1.037-3.334)、糖尿病(オッズ比1.361;95%信頼区間1.095-1. 692)、気虚(オッズ比9.883;95%信頼区間2.052-47.593)、GOLD C(オッズ比2.232;95%信頼区間1.866-2.670)、GOLD D(オッズ比2.195;95%信頼区間1.826-2.637)がCOPD患者のサルコペニアに影響する有意な因子であった。
■COPDにおいて、ハイリスク群におけるサルコペニアの早期スクリーニングに注意を払うべきである。
by otowelt
| 2024-08-05 01:37
| 気管支喘息・COPD