受動喫煙は肺癌のリスクを24%増加
2024年 12月 12日
最新のデータをまとめたものです。「受動喫煙は肺癌のリスクを24%増加させる」ということになります。
- 概要
■この研究は、受動喫煙と非喫煙者の肺がんリスクの関連性についての、システマティックレビューとメタアナリシスである。
■2023年5月までに発表された関連研究を網羅的に検索し、本研究では97の原著論文から得られた21,740例以上の肺癌症例のデータを分析した。
■メタアナリシスの結果、受動喫煙に曝露された非喫煙者は、曝露されていない非喫煙者と比較して肺癌の相対リスクが1.24(95%信頼区間1.16-1.32)と有意に上昇することが明らかとなった。曝露環境別の解析では、職場での受動喫煙による相対リスクが1.38(95%信頼区間1.28-1.62)と最も高く、次いで家庭または職場での曝露が1.37(95%信頼区間1.22-1.53)、特定ではない環境的曝露が1.27(95%信頼区間1.11-1.44)、家庭内での曝露が1.20(95%信頼区間1.12-1.28)という結果であった。
■用量反応関係の分析では、受動喫煙の強度と肺癌リスクの間に直線的な関係が認められ、1日10本分の受動喫煙で相対リスク1.10(95%信頼区間1.03-1.17)、20本分で1.21(95%信頼区間1.07-1.37)であった。曝露期間については、10年で相対リスク1.20(95%信頼区間1.13-1.28)、20年で1.34(95%信頼区間1.22-1.48)と上昇し、その後プラトーに達する非直線的な関係が観察された。
■組織型別の分析では、小細胞肺癌で相対リスク1.99(95%信頼区間1.17-3.39)、扁平上皮癌で1.98(95%信頼区間1.57-2.49)、腺癌で1.42(95%信頼区間1.21-1.65)と、組織型によって異なるリスク上昇が観察された。
■地域別の分析では、アジアにおける研究で相対リスク1.33(95%信頼区間1.21-1.46)と最も高く、北米・中米の1.12(95%信頼区間1.01-1.24)やヨーロッパの1.08(95%信頼区間0.97-1.21)と比較して顕著な差が観察された。
■研究デザイン別では、症例対照研究(相対リスク1.30、95%信頼区間1.20-1.41)の方が、コホート研究(相対リスク1.07、95%信頼区間0.99-1.16)よりも高い推定値を示した。
■性別による層別解析では、女性の相対リスク1.20(95%信頼区間1.11-1.29)、男性の相対リスク1.15(95%信頼区間0.96-1.37)だった。
■受動喫煙に曝露された非喫煙者は、曝露されていない非喫煙者と比較して肺癌のリスクが24%増加することが明らかになった。
by otowelt
| 2024-12-12 00:12
| 肺癌・その他腫瘍











