生物学的製剤の奏効をみるための気管支生検
2025年 01月 26日
- 概要
■生物学的療法を受けるような、重症のコントロール不良喘息患者の最大3分の2は、完全な反応を示さない。
■気管支生検 (BB) は、生物学的療法によく反応する重症喘息患者の特定に役割を果たすことができるかどうかを調べた。前向き多施設研究において、生物学的療法の候補である連続患者を、生物学的療法の前に気管支鏡検査+BBを受け、6 か月後に臨床反応が評価された。BB は、以前に検証された病理学的スコアに従って評価され、生物学的療法への反応を予測する上で、血中好酸球数と FeNO を含むT2炎症スコアと比較された。反応は、増悪、OCS使用、ACT、1秒量の改善を含む複合スコアに従って、等級付けされた。
■92人の患者が登録され、78人が試験を完了し、そのうち63人が抗IL5/5R(メポリズマブ、レスリズマブ、ベンラリズマブ)を投与され、15人がデュピルマブを投与され、それぞれ36.5%と26.6%のスーパーレスポンダーだった(p=0.126)。病理学的スコアは、反臨床的応と独立して関連する唯一の変数だった。スーパーレスポンダーは統計的に有意に高い病理学的スコアを示した。OCSを投与された患者、特に抗IL5/5Rを投与された患者では、T2スコアと比較して病理学的スコアによって反応がよりよく予測された。組織好酸球増多症の低さ(好酸球10個未満/1視野)は、生物学的療法に対する反応不良と関連していた。
■BBは、OCSを必要とする患者または抗IL5/5Rを投与された患者において、生物学的療法に対する反応の予測においてT2スコアよりも正確であることが示された。
by otowelt
| 2025-01-26 00:47
| 気管支喘息・COPD