本の紹介:喀血治療のベストプラクティス ssBACEマスターノート
2025年 03月 19日

単行本 : 252ページ
価格 : 7,800円 (税別)
出版社 : 日本医事新報社
編集:石川秀雄先生
日本の喀血診療に光を注いだのは、私は石川秀雄先生だと思っていて、彼がいなければ今の日本の喀血診療は遅れていたのではないかとすら感じるほど。石川先生は、私が勤務している病院の前身である近畿中央胸部疾患センターで働いておられた経験があり、病院間連携の感染業務で何度かご一緒するほど、私たちにとってゆかりの深い先生です。
私が大阪に赴任した頃はすでに、「喀血があればすぐに石川先生へ相談」という文化が出来上がっていました。当時から、「喀血=石川先生」という等式があって、本書に書かれているように、自身の名前がついたカテーテルも開発されています。
手技などのネーミングセンスは石川先生ならでは。意図的に愛称をつけることで、親近感を持たせるようにしているらしい。
それにしても、これまで喀血の医学書なんてなかったんじゃないでしょうか。現場目線での記載が多く、フルカラーで見やすい。この本以上の喀血書籍は未来永劫登場しないでしょう。石川先生は、今日も喀血診療の先頭を爆走し続けておられます。
by otowelt
| 2025-03-19 00:40
| 呼吸器その他