結局、気管支拡張症に吸入ステロイドは効くの?
2025年 04月 16日
実臨床ではICSが時折使用されている現状がある。その背景には、重症例に対する治療オプションに限界があること、炎症を制御できるという期待、喘息やCOPDの未診断例の混在があるのではないかという見解、あるいは地域ごとの診療プラクティスの違いなどがある。これまでICSの使用実態およびその臨床転帰への影響を大規模に評価した研究は限られており、より実態に即したエビデンスの集積が求められていた。 今回取り上げる研究(Thorax 2025年4月2日オンライン版)は、2015年から2022年にかけて実施された前向き多施設共同観察研究であり、EMBARCレジストリに登録された計1万9,324例の気管支拡張症患者を解析対象とした。
by otowelt
| 2025-04-16 10:12
| 気管支喘息・COPD