ILAと冠動脈疾患


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ILAと冠動脈疾患に関する報告です。ERJにアクセプト。


  • 概要
■間質性肺疾患(ILA)は、加齢や喫煙など、冠動脈疾患(CHD)と共通の危険因子を有するが、ILAとCHDの関連性については十分に解明されていない。

■COPDGeneおよびAGES-レイキャビク研究の参加者で、ILA評価、臨床CHD、冠動脈カルシウム(CAC)データが得られた者を対象とした。両コホートにおいて、CHDは臨床歴に加え、CAC>100で定義した。

■多変量ロジスティック回帰分析によりILAとCHDの関連性を評価し、Cox比例ハザードモデルを用いてILAおよびCHDに関連する死亡率を評価した。

■CHD患者の9%は、COPDGeneとAGES-レイキャビクの両方でILAを有していた。COPDGene(オッズ比[OR] 1.6、95%信頼区間[CI]:1.2~2.0、p<0.001)およびAGES-レイキャビク(OR 1.6、1.2~2.0、p<0.001)において、ILAを有する被験者は、臨床歴によって定義されるCHDのオッズが高く、CAC>100でも同様の結果が得られた。

■COPDGeneおよびAGES-レイキャビクの両試験において、CHDおよびILAを有する被験者は、CHDを有するがILAを有さない被験者と比較して、それぞれ(ハザード比[HR] 2.0、95%信頼区間[CI]:1.4~2.7、p<0.001)、(HR 1.3、95%信頼区間[CI]:1.1~1.4、p<0.001)死亡リスクが高かった。

■AGES-レイキャビク試験では、CHD患者において、ILAは呼吸器系疾患による死亡のオッズを9倍以上増加させることと関連していた(オッズ比9.6、95%信頼区間3.2~29、p<0.0001)。

■ILAはCHDと併発することが多く、より悪い死亡率と関連していることから、ILAはCHD患者にとって臨床的に重要な合併症であることが示唆される。





by otowelt | 2025-07-12 00:23 | びまん性肺疾患

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


by 倉原優
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