メタアナリシス:IPFの罹患率・有病率
2025年 08月 18日
よく議論されるテーマです。10万人あたりの罹患率と有病率の2つの数値を出している貴重な報告です。
- 概要
■本システマティックレビューおよびメタアナリシスは、一般人口における成人のIPF発症率および有病率に関するデータを要約・定量化し、地域差を比較することを目的とした。
■2000年1月1日から2023年11月7日までに英語で発表され、IPFの発症率または有病率を報告した利用可能な研究を収集するため、MEDLINE®、Embase、Cochrane Database of Systematic Reviewsを包括的に検索した。十分な疫学データが報告されている研究から、DerSimonian-Lairdランダム効果モデルを用いて、発症率および有病率のプール加重平均推定値を算出した。
■特定された4,077件の記録のうち、26件の研究がメタアナリシスに含まれた(有病率と罹患率の両方を報告した研究は17件、罹患率のみを報告した研究は6件、有病率のみを報告した研究は3件)。ほとんどの研究は後向き研究であり、研究期間は1984年から2021年までであった。
■世界全体の10万人あたりの罹患率(95%信頼区間)は5.8(4.8, 6.8、23件)であった。アジアにおける発生率は4.4(1.6, 7.2、5件)、ヨーロッパでは5.1(3.9, 6.3、13件)、北米では9.0(6.9, 11.1、5件)であった。有病率(10万人あたり)は、世界全体で17.7(14.0、21.5、20研究)、アジアで14.8(7.1、22.6、6研究)、ヨーロッパで14.6(9.4、19.7、9研究)、北米で27.2(21.0、33.4、6研究)であった。
■本解析により、IPFは世界的に稀な疾患であるものの、研究間でかなりの異質性が存在することが確認された。北米では、ヨーロッパやアジアと比較して、罹患率と有病率が著しく高かった。この結果は、ヨーロッパやアジアの研究ではより一般的な集団が用いられているのに対し、北米の研究では選択的な集団が用いられていることで説明できるかもしれない。
by otowelt
| 2025-08-18 00:28
| びまん性肺疾患










